新型コロナウイルス感染症の合併症により81歳で逝去した「KENZO (ケンゾー)」の創業者でデザイナーの故・髙田賢三の世界初となるドキュメンタリー映画「# KENZO TAKADA」が、2021年に公開。

出典:© THE U.D.S. LTD. / TRIPOD Ltd, Liability Co.

「木綿の詩人」「色彩の魔術師」と称された世界的デザイナー

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ファッションブランド「KENZO」の創業者 髙田賢三は、フランス政府より、芸術文化勲章シュバリエ位・芸術文化勲章コマンドール位・レジオンドーヌール勲章(名誉軍団国家勲章)シュバリエ位・紫綬褒章など数々の賞を受勲している世界的デザイナーであり、オーダーメイドで高級志向のオートクチュールではなく、プレタポルテという所謂高級既成服を世に広め、より多くの人々がファッションを楽しめる基盤を作り上げたパイオニア。

日本の木綿生地を好んで取り入れ、当時のパリでは珍しいゆとりのあるフォルムのコレクションが人気を呼び、「木綿の詩人」と称されました。また、世界各地の民族衣装を同氏独特の感性で昇華した「フォークロア・ルック」を発表すると、その独特でカラフルな色使いから「色彩の魔術師」と世界中から絶賛され、誰もが一目で髙田賢三のものだと分かる「KENZO」というスタイルを創り出し、2020年にコロナの合併症でこの世を去るまでファッション業界を牽引し続けました。

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本作「# KENZO TAKADA」は、そんな髙田賢三の最期の2年間を映し出した、同氏にとって初となるドキュメンタリー映画。
同作は、映画監督の中⼭章太郎が2017年にパリで高田に取材したことをきっかけに企画され、作中では高田が80歳になった自分と向き合うために始めた自画像制作の映像を収めているほか、ファッションやライフスタイルを通して、“自由” や “⾊彩”、そして “⽂化の多様性” を世界中に与えた半世紀以上におよぶ彼のクリエイションや葛藤を振り返る内容となっています。

<作品情報>

ドキュメンタリー映画『# KENZO TAKADA』
公開時期:2021年予定
監督:中山章太郎
出演:高田賢三
製作:株式会社THE U.D.S./合同会社TRIPOD
後援:アンスティチュ・フランセ日本
配給・宣伝:株式会社ライトフィルム