「OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH (オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー)」のチーフ・クリエイティブ・ディレクター兼創業者であり、「LOUIS VUITTON (ルイ・ヴィトン)」のメンズ アーティスティック・ディレクターを務めていたVirgil Abloh(ヴァージル・アブロー)が、現地時間2021年11月28日(日)に、癌のため41歳の若さで逝去。
同氏は2019年から心臓の癌とされる心臓血管肉腫のため闘病していたという。

出典:LOUIS VUITTON ©︎FAIRCHILD PUBLISHING, LLC

Virgil Ablohは、1980年アメリカ イリノイ州ロックフォード生まれ。
アーティスティックディレクターやクリエイティブディレクター、アーティスト、建築家、エンジニア、DJなどマルチに活躍する彼は、2012年にOFF-WHITEの前身であるアートワーク「PYREX VISION(パイレックス ヴィジョン)」をスタートし、翌年には「OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™」を立ち上げ、ストリートシーンにムーブメントを起こしました。

数々の功績により、2019年春夏シーズンより「LOUIS VUITTON」のメンズ アーティスティック・ディレクターに、メゾン初の黒人デザイナーとして抜擢され、ファッション界にも大きな影響を与えました。
今年7月には、LOUIS VUITTONの親会社である「LVMH」が、OFF-WHITEを買収すると発表し、今後新規ブランドの立ち上げや、既存ブランドの活性化などに取り組む予定だったという。
なお、Virgil Ablohは病名を伏せた上で体調不良のため、OFF-WHITE 2020年春夏コレクションのショーを欠席していました。

11月28日、LVMHは「家族によると、ヴァージルが米テキサス州の病院で亡くなった」との声明を発表し、同社会長兼最高経営責任者(CEO)のBernard Arnault(ベルナール・アルノー)は、「皆、このニュースにショックを受けている。彼は偉大なデザイナーだったのみならず、ヴィジョンを持ち、美しい魂と幅広い知識を有していた。皆、悲しんでいる。彼を失い悲しんでいる家族や友人、パートナーのことを思わずにはいられない」とコメント。

また、Virgil Ablohの家族は、「彼の死を伝えなければならないなんて、本当に悲しい。彼は、妻のShannon Abloh(シャノン・アブロー)、子どものLowe(ロウ)とGrey(グレー)のためにも、必死に生きようとした」とインスタグラムにメッセージを投稿。

OFF-WHITEの親会社「NEW GUARDS GROUP(ニューガーズ・グループ)」の会長兼CEO Davide De Giglio(ダヴィデ・ドゥ・ジーリオ)と、ブランドCEO Andrea Grilli(アンドレア・グリッリ)は、共同声明で「ヴァージルは天才であり、家族を愛する優しい人物だった。言葉が見つからない。伝説であり、彼の愛と魂は、永遠に私たちと共にある。私たちの生活を変えてくれて、ありがとう。ゆっくり休んでほしい」とコメントを残しました。

R.I.P. Virgil Abloh